症状が教えてくれる、病気の治し方

      2017/08/11

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痛かったり、痒かったり、気持ち悪かったりと、こんな症状があらわれると、早くなんとかこの症状を消したい、取り除きたいと思いますよね?

 

ところが、この症状そのものが、あらわれている症状の治し方を知っているのです。

 

こんばんは、東京スクールオブホメオパシー代表の黒澤今日子です。

 

東京新宿区神楽坂でホメオパシーの学校を運営しています。

 

福岡正信著「自然農法 わら一本の革命」

 

福岡正信氏の「自然農法 わら一本の革命」を読んだことがあります。

 

文中の「人間革命というのは、このわら一本からでも起こせる」ということばからもわかるように、自然農法というタイトルがついているのですが、実は哲学書です。

 

著者は40年近く、化学肥料も病害虫の消毒剤も使わない、そして耕さない自然農法を実践して来た人です。

 

福岡氏の自然農法は、近代科学を否定し、まるで逆行しているように見えるのですが、実は一番近代的な省力農法であると言い、

 

非科学的な農法と言われるかもしれないが、最も科学的な農法ではないかと言います。

 

何より収穫量が従来の農法に引けを取らないくらいあるそうです。

 

この本、初版が1983年です。

 

その自然農法がなぜ普及しないのか。。。という問いに対しての見解が興味深かったのです。

 

文中に「結局のところ、今の世の中というものが、あらゆる点で専門化され、高度化されてきたために、かえって全体的な把握ということが非常に難しくなった、という点にあると思います」と。

 

ここに、今の医学とまったく同じだな〜と思ったわけです。

 

人間の部分だけを見て、全体を見ない医学。

 

病気と症状を同一視している現代医学

 

私たちの住む日本は現代医学が中心です。薬を使ったり、病院での治療のことです。

 

ところが最近では、「薬を使いたくない」「もっと穏やかな自然な方法で治したい」と考える方が増えて来ています。

 

本屋さんに行けば、「クスリは飲んではいけない」「クスリに殺されない47の心得」「医者に殺されない47の心得」「その1錠が脳をダメにする」。。。こんな本が並んでいます。

 

インターネットの普及によって、私たちは今まで知らなかった情報を手に入れることが出来るようになりました。

 

それにより「クスリ信奉」の日本人の中でも、「なにか変だぞ」という漠然とした感じが生まれて来ているように思います。

 

現代医学は、そもそも何を治そうとしているのでしょうか?

 

その治療は、症状と病気を同一視し、あらわれている症状を敵(悪、害)と見なし、「胃痛の治療」「頭痛の治療」というように人間を部分で切り離して考えていきます。

 

それに対して、ホメオパシーをはじめとする自然療法は、人間を精神と身体の統一体として捉えます。

 

人間とは、精神(こころ)と身体(からだ)が繋がり合って、統合され、調和がもたらされている存在であると考えるのです。

 

そのために、人間を部分で切り離して治療をしていくことはありません。

 

ホメオパシーでは、症状と病気を同一視することがなく、病気とは心身のバランスの乱れであり、症状とはそのバランスの乱れを教えてくれるサインやシグナルであると考えます。

 

そのサインが「胃痛」でも「頭痛」でも、結局は心身のバランスの乱れから発生しているのであるからするべきことはそのバランスの乱れをもとのバランスに戻していくことなのです。

 

結果として、本来のバランスに戻っていくことで、あらわれていた症状もその役割を終えて消えていくのです。

 

「胃痛」も「頭痛」も他人の問題ではなく、その人自身の中で起こっているものですから、その人とは別な物として切り離して考えていかないのです。

 

ホメオパシーって、とても自然な考え方で、人間らしい治療法なのです。

 

症状が教えてくれた例

 

実際にあった例です。

 

以前ホメオパシーのセルフケアコースで学ばれた方から、久しぶりにメールが来ました。内容はこんなことでした。

 

先日車を運転していて交通事故を起こしてしまいました。

 

車同士がぶつかり、事故直後は警察を呼んだりとたいへんでした。私の車は結局廃車となってしまうほどの事故でしたが、私自身も相手の方も病院に行くことなく不幸中の幸いでした。

 

事故処理の後家に帰ると、首や肩がものすごく痛くてむち打ちの様な感じでした。家に帰るまでは緊張していたせいか痛みを感じることがなかったのですが、帰って来たとたん痛み始めました。

 

そこで、セルフケア講座で教えて頂いた様に、ケガの初期手当に良いアルニカを数回摂りました。

 

次の日にはお陰さまですっかり痛みが取れて楽になっていました。

 

あらためてレメディの効果に驚きました。

 

ところが数日してから今度はものすごい「胃痛」が出て来て、今も我慢出来ません。できるだけ薬に頼りたくないのですが、どんなレメディがよいでしょうか?

 

というご相談のメールでした。

 

この方のレメディの選択は素晴らしかったですね。また、アルニカはケガの初期に優れた効果を発揮します。

 

さて、この方の「胃の痛み」には、アコナイトというレメディを摂取することをお勧めしました。

 

胃痛は隠されていた「事故の恐怖」のサインだった

 

この方自身、胃の痛みの原因に心当たりがないとおっしゃっていました。

 

実は、この胃の痛みは先日の交通事故と関係があると考えられました。

 

交通事故を起こした直後は、その事故処理をするためにむち打ちの症状にも気がつかないくらいでした。

 

そして帰宅してホッとした後に、痛みは事故による身体の不調のサインとしてあらわれて来たのです。

 

そこでその方は適切にレメディを摂られて、むち打ちの症状が消えていったのです。

 

ところが、当然交通事故を起こした時の「恐怖」もあったはずです。

 

人は、緊急事態に陥った時に、それに対処すべく無意識に自分の中にある「恐怖」を理性で抑え込みます。

 

でもその「恐怖」は消えた訳ではなく、その方の中に残っていました。

 

恐怖を残したままにすることは心身に大きな影響をもたらせます。

 

ところが人間の身体はよくしたもので、ちゃんと「恐怖」がまだ解決していないことを、胃の痛みとして表現してくれたのです。

 

まさに「胃痛」は「事故による恐怖」がまだ解決をされていないというサインだったのです。

 

一見すると、「恐怖」と「胃痛」とは関係のない様に思われるかもしれませんが、人間の心身はすべて繋がっているのです。

 

アコナイトというレメディは、「恐怖のトラウマ」にも使われるレメディです。

 

アコナイトを摂った後、その方の胃の痛みはすっかりとなくなりました。

 

ここで、仮にレメディではなく、胃痛のクスリを飲んでいたらどうなっていたでしょうか?

 

クスリは症状を抑えていくだけで、治していく訳ではありませんから、抑えられた痛みはまた出てくることでしょう。

 

さらにそれを薬で抑えると、抑えられた症状は次第に強くなり、さらにはもっと重大な臓器に症状が移っていく可能性も出て来ます。

 

大切なことは、問題に対して根本的な解決をしていくことです。

 

ホメオパシーは対処療法ではなく、どんな問題でも根本的な解決を目指すもので、さらには薬のように心身に負担がかかりません。

 

こんな方法を知っているとホントに助かりますね!

 

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東京スクールオブホメオパシー代表

(株)スタンダードホメオパシー代表取締役 黒澤今日子

東京都新宿区天神町64神楽坂アトリエ64 2F(地下鉄東西線神楽坂駅矢来町出口より徒歩4分)

℡ 03-5227-8305

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