ホメオパシーを学ぶ人には、お母さんが多い
2017/08/11
うちの学校の生徒さんには、おかあさんが多いです。
その理由をいろいろ考えてみると。。。
こんばんは、東京スクールオブホメオパシー代表の黒澤今日子です。
東京新宿区神楽坂でホメオパシーの学校を運営しています。
癒しの手
今年は、座禅断食に数回通いました。
座禅断食の目的は、こころとからだの「宿便」とりなのですが、段々に座禅が気持ちよくなっています。
まだまだ良い坐禅ができませんが、朝20分の坐禅ので一日が気持ちよく始められています。
日本古来に「合掌行」というものがあります。
まだ医療が発達していなかった昔、僧は日本全国を旅しながら、薬草などの民間薬を伝え、人々に治療をしながら食べ物をもらっていたのだそうです。
その僧たちの治療法のひとつが「手当て」という、手を当てて体をさすることでした。
そして、その手当てをする手をつくるのが「合掌行」です。
かつては秘伝とされていたそうですが、今ではそうではなく、わたしも毎回坐禅断食で「合掌行」を体験しています。
毎回坐禅断食の合宿では、中日に合掌行を行います。
まずは正座をして合掌します。
腕は肩より上に、手は顔より上に上げます。そしてこのままの姿勢で50分か、40分、30分、あるいは20分行います。
50分行えば一生に一度でよく、40分なら一生に3回、30分だと一生に5回、20分だと一生に10回行うと、手当てのできる手ができるのだそうです。
坐禅断食の合宿では20分くらい、みんなで般若心経を繰り返し唱えながら行います。
みんな一緒に大きな声で般若心経を繰り返して唱えると20分は早いのですが、
それでも、しだいに肩や腕は痛くなり震えてきます。最後には首、肩、腕が筋肉痛のようになるので、これをとても50分など行えないなと思います。
最後はみんな(40人から50人)で車座になってお互いの背中や肩をさすりあいます。
するとビックリ、みるみるさっきまであんなに痛かった肩や腕、背中の痛みが気持ちよく消えていきます。
坐禅断食の師である野口法蔵先生の「坐禅断食のススメ」によると、
手当てを、シカゴ大学医学部で検証したところ、指紋のところに放射線が溜まることがわかりました。
発見した先生にちなんでその放射線は「コーネルソン放射線」と呼ばれています。
この手当てのできる手で、背骨の両脇を指を回転させながらさすると、自律神経があっという間に正常になっていきます。
合掌行は1000年以上も前からあるものですが、実は理にかなった方法だったのです。
修行まではありませんが、こどものころは「母の手」が同じでした。
どこかを痛くしたときに、「痛いの痛いの飛んでいけ〜」とおまじないをしてもらった経験のある人も多いと思います。
あのときに、痛いところをさすってくれた母の手こそ、「癒しの手」でした。
実はその母の手(癒しの手)は誰でもが持っていたのだな〜と、合掌業を体験して思ったのでした。
ホメオパシーを学ぶ人にはお母さんが多い
セラピーやヒーリングを実践する人には女性が多いですね。
それは、ホメオパシーのセッション(ご相談)に来られる方に女性が多いということからもわかります。
女性は生理を通じて、自然と自分に向き合うことが多いため、男性以上に、身体の問題だけでなく、心の問題にも向き合おうとするところがあります。
セラピーやヒーリングを受ける人に女性が多ければ、それをする人もやはり女性が多くなるのはわかりますね。
「癒し」には、女性の持つ「母性」的な要素が重要なのでしょう。これは男性にも勿論あるものですが。
母性と言えば、ホメオパシーにはこんなレメディがあります。
胎盤から作られたレメディ
15年ほど前に、イギリスのセミナーで何度かLinda Gwillimさんとお会いしたことがありました。
私のホメオパシーの先生の友人でもある彼女は、その当時から出産をサポートする活動をしていらしたようでした。
そしてまもなく、Lindaさんの「Placenta Humanum」(胎盤のレメディ)の本が出版されました。
ホメオパシーのレメディは現在では3000種類以上あると言われています。
全てこの自然界にあるものを原材料としていますが、その多くは植物や鉱物、動物性のものから作られています。
ただしそれ以外のものから作られている珍しいものもあります。
ホメオパシーのレメディには、基本的にプルービングという実験が行われ、そのレメディが人にどのような影響を及ぼし、どのような人に必要とされるかを検証していきます。
胎盤のレメディの検証
この本には、LindaさんがPlacentaのレメディのプルービング実験で経験したことが書かれています。とても興味深いのでご紹介したいと思います。
『私はある時、養育、分離、結合、根源への回帰というハッキリとした、とても鮮明は夢を見ました。
私はプルービング実験の被験者になっていましたが、その間に私自身に変化が生じてくることに気がつきました。
「自分とは誰、自分は何者なのか」を、家族との関係や社会とのかかわりの中で見つめていました。
その過程の中で、それまで自分が大切だと思ってきたものや大切だと思っていたことが、もう必要がないのだということに気づいていきました。
それまでの自分は、自分というものを人とのかかわりの中でしか考えておらず、本当の自分というものが全然わかっていなかったということに気づいたのです。
今まで「規範」の中に小さく縮こまっていた私が、まるで自分の可能性にしたがって大きく拡大していくようでした。
この感覚は、まるで胎児が成長とともに大きくなっていく胎盤の姿を映し出しているかのようでした。
私にとってのこのレメディは、原初的根源とのつながりを回復するためのもので、自分の存在の意味を発見するこころの旅だったのです。』
プラセンタのレメディには、「存在」というキーワードがあります。親との間で、「自分自身の存在の意味」という問題を抱えている人に必要とされることのあるレメディです。
ホメオパシーのレメディは、単に不調を改善していくだけではなく、こころの解放と前進を促してくれるものなのです。
今日もホメオパスの卵のお母さんが学びに来られました。
ご自分の家庭や自分を必要としてくれる人たちの役に立ちたいと思う強い気持ちに、教えるこちらも力が入ります。
頑張って欲しいと心から思います。
東京スクールオブホメオパシー代表
(株)スタンダードホメオパシー代表取締役 黒澤今日子
東京都新宿区天神町64神楽坂アトリエ64 2F(地下鉄東西線神楽坂駅矢来町出口より徒歩4分)
℡ 03-5227-8305