「腸が大事」でも、バランスも大事!
「腸が大事!」と最近「腸」が健康のカギを握っていると言われる様になりました。
腸には免疫細胞の7〜8割があるとも言われます。
そんな「腸」の忘れがちなお話です。
こんばんは、東京スクールオブホメオパシー代表の黒澤今日子です。
東京新宿区神楽坂でホメオパシーの学校を運営しています。
胃腸薬の害
「飲み過ぎ食べ過ぎには○○○」「食べる前に飲む」とか、テレビからは胃腸薬のコマーシャル
が流れてくるし、薬局に行けば数え切れないくらいの胃腸薬が並んでします。
胃のもたれ、胸焼けがする、胃が痛い。。。など、こんなときに胃腸薬でしのいでいることって
ありませんか?
薬の中でも胃腸薬は多くの人が気軽に摂っているかもしれません。
胃酸の分泌を抑えたり、胃酸を中和したり、胃の粘膜を保護したりなど、薬の効用がうたわれて
いますが、どれも症状を抑えるだけで、治してくれるわけではありませんね。
胃腸薬とて薬ですから、化学合成されている異物には変わらず、異物を消化吸収するするために
は体に相当な負担がかかります。
さらには薬を飲むとスッキリとして治ったように錯覚をするので、さらに食べ続ければやがて胃
炎や胃潰瘍を発症してしまうことにもなりかねません。
胃もたれや胃の痛みは、「疲れているから休ませて」という体のサインです。
無理に食べずに胃腸を休ませてあげることが一番の薬になるのです。
薬に頼りすぎて、もっと重篤な病気になってしまうなんて本末転倒ですよね!?
気軽に薬に頼ったり、習慣的に摂ることが健康を損なうことになることをもっと考えるべきでは
ないでしょうか?
「毎食後1日3回の服用で胃が元気に働くようになり、もたれ、ムカツキ、胃重、胃痛といった
不快な症状に、すぐに効果をあらわします」と胃腸薬の「効能書き」は続きます。
でも、もたれ、ムカツキ、胃重、胃痛の原因は食べ過ぎ、飲み過ぎなのでは。。。?
あるヨガの指導者は、「食べる工夫ではなく、食べない工夫をしろ」と、健康法の真髄を語った
そうです。
腹7分で育てたサル群を15年間観察すると、死亡率は腹一杯のサル群の二分の一だったとか。
腹六分で育ったネズミ群は、腹いっぱいのネズミ群より二倍以上生きたとか。
「少食」「断食」で、整体の治癒力、排泄力は桁外れに増強されるといいます。
食べなければ免疫力がめざましく上がるといいます。
私の両親たちの世代は、戦争を経験し、食べ物のない時代を過ごしているためか、生まれてきた
孫に、「いっぱい食べろ」「しっかり食べろ」と言っていましたっけ。。。
でも、今は逆に飽食の時代、食べるものを捨てているくらいです。
昔は食べ物がなくて病気になりましたが、今は食べ過ぎで病気になるという皮肉な現象が起きて
います。
そんな現代人に本当に必要なのは、「胃腸薬」でなく、「食べない工夫」なのでは?
便の色で健康チェック
わたしたちは自律神経のバランスで生きていますね。
昼間活動しているときは交感神経支配で、夜休んでいるときは副交感神経支配になっています。
ただし、忙しすぎたり、悩みがあったりすると、交感神経が常に緊張状態になってしまいます。
そうすると便秘にもなりがちです。
逆にストレスがない人は、消化管活動は副交感神経が支配しているので快便を保てるのです。
やはり、生活スタイルやこころの持ち方が便秘を作ってしまうのですが、それだけでなく食べ物
も影響を及ぼしますね。
肉類や甘いものはすぐに消化できるのですが、消化管を動かす時間は短いです。
ところが、野菜や海藻、きのこ、未精米の穀物は、消化吸収に時間がかかり、消化管が働く時間
が長くなります。
消化管をしっかりと働かせてあげることが、免疫力をいあげていくことにもなるのです。
食べることに気を使っても、出すことにはさほど気を使わない人もいます。
でも出すことって大事ですよね!?
そこで便の色で健康チェック!
肉ばかり食べる人の便の色は黒っぽく、アルカリに傾き、悪臭があるといいます。
野菜や海藻、きのこをよく食べる人は、黄色味を帯びた便で、量も多いといいます。また、乳酸
菌やビフィズス菌が腸内で増殖していて、腐敗のない良い便です。
また、薬が原因で便秘になることもありますね!?頭痛薬などの痛み止めは便秘を引き起こすこ
とがあります。
ストレス、こころの悩み、食べ物。。。「便」を知ることは、自分を知ることかな~
奥が深いな~(笑)
たまには体に悪い物を食べるのもよし
健康に気をつけている人は、普段から甘いものを控えたり、添加物や農薬などに注意を払ったり
と、食べるものに気を使っていますね!?
食べたものが私たちのからだを作るわけですから大切なことです。
ところが、普段から良い水を飲んでいる人や無農薬のものばかりを食べている人は、海外旅行に
行ったり、外食をしたりすると、下痢をしたり体調を崩したりすることがあります。
日頃からいいものばかり食べていると、からだにヘンなものが入ってきたときに過敏に反応して
しまうのですね。
私たちの肝臓は、解毒の役割を持っていますから、毒を排除するシステムが働くわけです。
肝臓は特殊な酵素で解毒していますが、日頃からいいものばかり食べていると、その酵素が働か
なくなってしまうそうです。
私たちの免疫はいろいろな異物にさらされる中で培われていきます。
肝臓も、多少の毒が入ってくるから解毒システムが働きます。
たまにからだに悪いものを食べて、少々カラダに負荷を与えることも大事なのです。
日頃から食べ物に気をつけている人も、ときどきジャンクフードや砂糖たっぷりの甘いものが無
性に食べたくなることってありますよね!?
もしかしたら、からだが自体がこんなことを知っているのかもしれません。
なにごとも「ほどほど」がいいのですね〜!
東京スクールオブホメオパシー代表
(株)スタンダードホメオパシー代表取締役 黒澤今日子
東京都新宿区天神町64神楽坂アトリエ64 2F(地下鉄東西線神楽坂駅矢来町出口より徒歩4分)
℡ 03-5227-8305