「伝え方」っていうけれど、一番こころに伝わるものは?
悩んでいる時には、慰めの言葉や励ましの言葉より、ただただ話を聞いてくれたり、何も言わず
に側にいてくれるだけの方が嬉しいことってありませんか?
人の心に伝わるものって、言葉以前にその人の存在そのものではないかと思います。
こんばんは、東京スクールオブホメオパシー代表の黒澤今日子です。
東京新宿区神楽坂でホメオパシーの学校を運営しています。
話し上手が伝え上手ではない
講演会などでお話をする方やビジネスで商品の説明をする方々には、お話の上手な方がたくさんいます。
お話の順序や組み立てを作られていたり、
聞き手を飽きさせないように間合いを見計らって笑いを入れたり、
盛り上がりをつくったりと、さまざまな工夫をされています。
「あの先生のお話は面白い」と評判の先生のお話を聞きに行きます。
でも、そのときは面白く聞いても、次の日には大事なその内容は覚えていなかったりします。
面白さだけは残っていても、大事な内容は残っていない。。。
伝えるって難しいな~と思います。
セールスでも、初めての人から話を聞くときには、話の内容よりその人の人としての印象の方が
残ります。
やわらかな物腰や話し方、笑い方、雰囲気。。。
何を勧められたかより、どんな人だったかという印象の方が残ります。
もしかしたら、言葉そのものより、言葉にならない言葉の方が伝わるのかもしれません。
そもそも「人に何かを伝えたい」「人を納得させたい」「人に理解してもらいたい」と思うこと
自体が、自分中心なことなのかもしれませんね!?
ブッダは、悟りと関係のない議論は「戯論(けろん)」だと言ったそうですが、言葉で伝えよう
とすること自体が「戯論」なのかもしれません。
ホメオパシーのレメディも物質ではない形で伝わります。
人に伝わるものって、物質や言語より、目に見えないもの、非言語の方がもっと伝わるのかもし
れませんね!?
そばにいるだけでいい
「介護難民」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、高齢化社会といわれている現代の日本で起きている問題です。
介護を必要とする高齢者や障がいを持っている人で、病院や施設、家庭でも介護を受けることが
出来ない人をこう呼んでいるようです。
こういう現状はもちろんのことですが、「介護難民」という言葉にも、行き場のない絶望感を感
じるのは私だけではないでしょう。
高齢のご両親や病気の家族を、大変だけれど出来るだけ病院や施設ではなく、自宅で介護をして
あげたいという方もいます。
私の周囲にもたくさんいます。
ただし、こういった場合は、その介護をする方に相当な負担がかかるのも事実です。
それが自分で決めた選択でも、先の見えない介護の生活には、身体的な負担だけでなく、精神的
な負担も徐々に重石のようにのしかかってきます。
毎日毎日のことで、待ってはくれません。。。
「老老介護」「ダブル介護」などの言葉も生まれてきました。
人ごとではなく、明日は自分の身に降りかかる問題なのです。
介護疲れ。。。介護をしている人は、自分のことよりも病人のことを優先しますし、頑張り過ぎ
てしまう場合が多いですね。
介護をしている人こそケアを必要としているのです!
介護に携わっている方や私のようなセラピストたちは、自分のことは後回しにしがちです。
自分自身がいっぱい一杯なとき、人からの言葉や行為もありがたいですが、心を分かち合える人
の存在が一番必要なのです。
励ましの言葉や慰めの言葉よりも、黙って相手の心に寄り添うだけでいいのだろう
な〜と思います。
私自身もそうされることが一番嬉しいと思います。
東京スクールオブホメオパシー代表
(株)スタンダードホメオパシー代表取締役 黒澤今日子
東京都新宿区天神町64神楽坂アトリエ64 2F(地下鉄東西線神楽坂駅矢来町出口より徒歩4分)
℡ 03-5227-8305