行茶(ぎょうちゃ)

   

忙しい毎日のナチュラル健康習慣

 

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カフェや喫茶店で「ボーッと」することが好きな私は、

寒い日でも、わざわざ寒い中をカフェに行く。

 

それが昭和チックな喫茶店であれば尚更いい。。。

 

もちろんコーヒーが美味しければ最高だけれど、カフェに求める一番は

「ボーッと」できるところかどうかなのです。

 

欲を言えば、1階にあること、外の景色が見えるところ、隣の席との

間隔がある程度保たれていることかな?

 

20年ほど前にイギリスに住んでいた頃、私の住んでいたところは

イギリスの中では中都市といったところだったけれど、

紅茶文化のイギリスにもそろそろコーヒー文化が入ってきた頃だった。

 

当時は家庭でもホメオパシーの学校でも、

コーヒーといえばインスタントコーヒーで、日本にいた頃には

すでにインスタントコーヒーは卒業していた私は、

美味しいコーヒーが飲みたいと思っていたものだった。

 

そんな頃に、私の街にもカフェが進出してきたのだった。

そのおかげで、イギリス名物?「パブ」はどんどん減っていったらしい。

 

東京新宿区神楽坂で自然療法の学校を運営しています黒澤です。

神楽坂の明るい街にある、少人数クラスを特徴とした学校です!

 

カフェの楽しみ

 

カフェに行く目的は、私の場合は「ボーッと」することだったり、

本を読むことだけれど、

カフェに行く目的や楽しみはいろいろある。

 

カフェでよく目にするのは、勉強をしている人、パソコンで仕事をしている人、

仕事の打ち合わせをしている人、英会話のレッスン中の先生と生徒と思しき人、

年配の女性たちのおしゃべり、朝だと、幼稚園に子供を送り届けてきた

ママさんたち、午後になると学校を終えた学生たちが多くなる。

 

最近気になるお客は(どうも職業柄なのか、人を観察する習性があるようで、

失礼のないようにと心がけてはいますが。。)、とてもオシャレな初老の男性。

何かご病気をお持ちなのか体の震えが止まらない。

でもそんなことを気にすることもなく、

図書館で借りた何冊もの本を抱え、カフェのお姉さんと一言二言会話をし、

美味しそうにコーヒーを飲みながら本の世界に没頭している。

 

私のカフェ好きは、もしかしたらさまざまな人たちが混ざり合うそんな雑多な空気に

落ち着くからなのかもしれないなんて思っている。

 

サイレントカフェ@ベトナム・ホイアン

 

ホイアンのサイレントカフェにはティクナット・ハンのコーナーが。。

 

昨年の暮れに、ベトナムはダナンから少し行ったところの

ホイアンへ行ってみました。

 

提灯で有名なところですね。

 

昔ながらの風情の残る、日本人の私でも何か懐かしさや郷愁を感じる

そんなところです。

 

目的もなくブラブラ町を歩いて行くと、耳の不自由な人たちが働く

素敵なカフェがあると聞いて、速攻行ってみました。笑

 

何せ、ベトナムはコーヒーの生産量ではブラジルに次いで世界第二位の国。

カフェ文化の根付いている国です。おしゃれなカフェもたくさんあるのです。

 

しかも「サイレントカフェ」と呼ばれ、聴覚障害を持つ人たちが働くカフェ

と聞いて心が動きました。

 

お店は賑やかな町の中にあります。

店の中に入っても外の騒音は聞こえてくるようなところにあります。

でも、店の中では人の声はほとんど聞こえません。お客さんはいるのにね。

 

お店の中に入ってすぐに目に入ったのが、なんと

ティクナット・ハンの書籍のコーナー!!!

なんと、ここはティクナットハンと何やら関係の深いカフェなのか??

 

それもそれ、ここは彼の故郷ベトナムなのでしたよ。

 

数ヶ月前には、

フランスのボルドーにあるプラムビレッジを訪れたばかりだった私です。

なんという「ご縁」なんだろう!

 

プラムヴィレッジでも、マインドフルネス、呼吸を整え、

今ここにあることを感じながら、

シスターたちの育てたハーブで入れたお茶を、静かにいただいた、

なんとも贅沢な時間を思い出しました。

 

サイレントカフェは聴覚障害を持つ人たちが働くカフェなので、

当然、コミュニケーションの方法は筆談か、テーブルに用意されている

言葉の書かれた小さなコルクのような木。

 

メッセージの木と小さくなった鉛筆、メモ用紙でコミュケーション!そして笑顔と。。

 

1人で来ているお客さんもいれば、2人連れのお客さんもいます。

 

誰もが1人でも2人でも一緒にただお茶を飲みます。

話をするわけでもなく、何かしようとするわけでもなく、だたお茶を飲みます。

 

ただ、お茶を飲み、呼吸をし、空間を、時間を共有しているのです。

 

行茶(ぎょうちゃ)

 

フランス・ボルドーのプラムヴィレッジ・ニューハムレットにて

 

昨年は、永平寺をはじめとしていくつかのお寺を訪れました。

 

禅の旅では、星覚さんのご指導で禅の修行を体験することができました。

 

禅寺では、生活の全てが修行なのだそうです。

食事も寝ることも全てが修行!

そして、お茶を飲むことも大切な修行なのだそうです。

 

と言ってもお茶の時間はお茶を飲むだけで、特別なことをするわけではないのです。

 

実は、「喫茶店」の喫茶という言葉は、禅に由来しているのだそうですよ。

 

禅寺では、喫茶も「行茶」という禅の作法なのだそうです。

 

禅寺では、行茶の時間には「話さない」のが決まり。

ただみんなで集まって合掌をしてお茶を飲み、お菓子をいただき、

合掌して解散して行くのだとか。。。

天龍寺にお世話になったときは、お坊さんたちとお菓子をいただき

楽しくお話をしていたので、きっとそれは外から来た私たちに

心使いをしてくださったのかなぁと、行茶のことを知った後に思ったものでした。

ありがたやー

 

あのホイアンのサイレントカフェも、もしかしたら行茶のように

会話を楽しむというより、目に見えない何かをそこで働く人たちと

またそこにいる人たちと分かち合ったり、

空気を共有しあったりする「行茶」のようなものだったのかもしれない。

 

ここで働く人と、隣にいる人と、お茶を飲みながら今を共有し合うことができるカフェ。

店の外の騒音も気にならないそんな場所でした。

 

以前ある患者さんが話していたことが思い出されました。

 

いろいろ心の問題を抱えた方でしたが、セッションの後に、レメディを摂取したときの

感想を述べられたのでした。

 

「レメディを摂った後、今までの心の中にあったザワザワしたものが

まるでシーンと静まり返った湖面のように、静寂の中にいる自分を感じます。」

 

自分の外も自分の中も騒々しく慌ただしい今、レメディももちろんだけど、

行茶の習慣 もいいかもなぁ〜笑

 

 

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東京スクールオブホメオパシー代表

(株)スタンダードホメオパシー代表取締役 黒澤今日子

東京都新宿区北町19番地メゾンアイ106

℡ 03-5227-8305

東京スクールオブホメオパシー

薬や病院に頼らない健康法

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 - 心のこと, 禅の話