長男長女に花粉症が多いって本当??

   

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今、日本人の20%、あるいはもっとそれ以上の人が

何らかのアレルギー性疾患に悩まされていると言われていて、

アレルギーはまさに「現代の病」となっていますが、

あなた自身も、あるいは身の廻りの誰かもアレルギーに

悩まされているかもしれませんか?

 

いや〜、実は私も長年の花粉症持ちであります(笑)

もっとも最近ではお陰様で、ほとんど症状はなくなっていますけど。

 

東京新宿区神楽坂で自然療法の学校を運営しています黒澤です。

神楽坂の明るい街にある、少人数クラスを特徴とした学校です!

 

そもそもですが、アレルギーって何?

 

そもそもの話ですが、アレルギーって何ですか?

その辺りから考えてみたいと思います。

 

まずは、「免疫」という言葉があります。最近ではよく耳にしますよね!

 

この免疫というのは、私たちの身体の外側から内側に侵入してくる

細菌やウイルスなどの異物(抗原)を撃退する身体の仕組みのことです。

 

そうなんです、この「免疫」は

私たちみんなの身体に備わっているのであります。

 

では、細菌やウイルスなどの異物(抗原)が私たちの内側(体内)に入ると、

私たちの身体に備わっている免疫はどんな働きをするのでしょう?

 

そんな状況になると私たちの身体は、

異物(抗原)に対抗する物質(抗体)をつくって抗原を排除しようとするのですね。

ホント、私たちの身体って凄いのです。

例えば、はしかなどは1度かかると2度はかからなくなるように、

これははしかの抗体ができるからですね。これが免疫の働きなのであります。

 

ところがです、

本来私たちの身体に無害であるはずの抗原(花粉や食べ物などなど)の

2度目以降の侵入に対しても免疫機能が過剰に働いてしまい

身体にとって悪さをしてしまうことがあるのです。

それこそがアレルギー反応と言われるものなのですね。

 

そして、抗原の中でもアレルギーを引き起こしやすいものを

アレルゲンとよんでいます。

 

アレルギーと言ってもその症状は実に様々ですし、

抗原(アレルゲン)の種類により現れてくる症状も違ってきます。

 

例えば、アレルゲンの種類で言えば

花粉、食物、ホコリ、カビ、ネコの毛、犬の毛などなど。。。

 

現れる症状も、アレルギー性鼻炎(花粉症)、気管支喘息、

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などいろいろあります。

 

ところで、日本で最初にスギ花粉症が報告されたのは1963年だそうです!

それから半世紀余りで、日本国民の4割前後が花粉症を持つと言われ、

まさに花粉症が「国民病」となってしまったのです。

 

長男長女に花粉症が多い?

 

イギリスの疫学者のストラチャンという人が

イギリス人約1万7千人を対象に花粉症の有無を調査したところ、

兄弟姉妹の場合、

長男長女は花粉症の割合が多いのに、末っ子は少ないという結果が出たそう

ちなみに、私も長女ですが。。。

 

その理由として、末っ子は兄や姉から細菌やウイルスをもらうけれど、

長男長女はそういう経験が少ない中で育ったからだと

ストラチャンさんは考えたそうです。

 

そして、「衛生的であることがアレルギーの発症原因になる」という

衛生仮説を1989年に提唱しました。

 

その後、イギリスで牧畜農家などの環境中の

エンドトキシン(非衛生環境の指標として測定される細菌由来の物質)

の量が多い環境で育った人は、

花粉症などのアレルギー疾患が最大で5分の1程度に抑制されるという

調査結果が報告され、

衛生仮説はアレルギーの原因論として認知されたそうです。

 

これがよく言われる都会で育った子どもより、

田舎で育った子どもの方がアレルギーが少ないと言うことなのでしょうか

。。。

 

イギリスに住む家族のうちに行くと、当然家の中でも靴の生活、

外には牛もいれば羊もいるという環境です。

玄関で一応泥などは落として入るけれど、基本室内も靴で暮らしているわけで、

その床の上を10ヶ月になる孫はハイハイをし、そこらにあるのものを舐めまくる。。

 

「日本のママたちがこれを見たら卒倒するだろうなぁ」(笑)

何せ、日本の若いママたちは「何でも除菌除菌」と忙しいから。。

 

自己と非自己

 

アレルギーにはアレルゲンという原因物質があるのだけれど、

そもそもアレルギーの原因は外部にだけあるのでしょうか?

 

日本はとても清潔な国です。

海外に行くと、それを実感しますね。

 

でもときにその清潔な暮らしは、「行き過ぎていないかい?」と思うのです。

 

過剰に除菌をする暮らし方で、本来持っている大切な常在菌が

少なくなってしまうことや

様々な薬剤を使うことにより自らがその弊害を作り出してしまう

そこに問題はないのでしょうか?

 

実はアレルギーの原因は、

外側にあるだけではないということを考えてみるのです。

 

昨年のこと、

母がお世話になっている老人ホームでクリスマス会が行われ、

小学校の教師をしている娘と2人で参加させていただきました。

 

そこのホームに入居しているおじいさんやおばあさん20人くらいが

近くのレストランに集合して,それぞれ美しく装って

ちんまりと椅子に座っていました。

 

食事はフランス料理のフルコースという豪華なもの、

1人で食べられる方もいれば介助が必要なお年寄りもいます。

 

ビンゴゲームをしたり、食事をしながら楽しい時間が過ぎて行きました。

 

ふと、娘が

「おじいさんも、おばあさんもみんな何でも食べられるんだね!!」

と驚いています。

 

コースのお料理は20人みんな同じ、肉もあれば魚もあり、ご飯にパンと

食材の種類も多い。

 

娘が驚いたのは、20人ほどいるお年寄りが皆同じものを食べられていること。

 

小学校では、20人子どもがいれば、1人2人と必ず食物のアレルギーを持つ子がいて

その子だけ別メニューなのだそうな。

 

ところが、おじんさんもおばあさんも何でも食べられる!

「す、すごい!!!」

 

昔は今のように食物アレルギーで悩む子どもはいなかったのだろうなぁ

むしろ食べ物がない時代だった。。。

 

子どもの食物アレルギーも花粉症も増えている!

 

花粉症は、花粉の量が増えたから?

それでは食物アレルギーが増えてきたのはどう説明ができるのか?

 

やはり、原因を外にばかり探してもその答えは見えてこないだろう、

私たちの内側も見ていかないと。

 

ある医師曰く、1980年頃は花粉症とかアトピーというのは

全く話にのぼらなかったのだそうです。

 

私の子ども時代は(う〜ん、かれこれ50年くらい昔いやもっとか??)

東京でもたくさん原っぱもあれば、林もあれば、スギやブタクサなど

どこに行ってもはえていたものです。

花粉だなんだなんて考えたこともなく、真っ暗になるまで

スギやブタクサの中を遊びまわっていましたよ。

 

その頃は、今のように花粉は悪者ではなく、花粉は日常の中の私の一部でした。

 

今の東京では、地域には大小公園はあるけれど、

キレイに整備されて遊具もあるけれど、

そこは原っぱや自然の中にあるような場所ではなく、

人工的な公園が多いように思います。

 

子どもたちも小学1年生にもなれば、お稽古事や塾が始まり、

暗くなるまで外で遊ぶ子どもなんて見かけません。

 

家は、一軒家でもマンションでも機密性の高い構造で、

家の外と家の中にははっきり境界ができています。

 

つまり、暮らしが豊かになるにつれて自然との接点がなくなって

きているのです。

 

しかも異常なくらいの清潔、除菌の意識!?

抗菌剤、除菌剤の頻繁な使用や

どの家庭のトイレでもウォシュレットが備えられ、

風邪を引けばすぐさま抗生物質であります。

 

もっと昔の衛生環境の悪い時代に比べれば清潔であることは良いのだけれど、

でも、しかし、清潔意識は行き過ぎているように思うのです。。

 

考えて見たら、この状況はたかだか数十年ほどの間に起こったことです。

 

これは、何万年もの人類の歴史から見たらたかだか数十年、

一瞬で私たちを取り巻く世界は変わりました。

 

人間の免疫系は、周囲にいる病原菌に対抗するために

何万年もかかって進化をしてきました。

 

その対抗してきた病原菌、つまりが突然自分の周りから消えてしまった

わけであります、あれってな具合に。。。

ナンダなんだ、敵がいなくなったぞ???

 

すると免疫系は、本来は敵でもなかった花粉やホコリ、動物の毛に対し、

それを今度は異物とみなして大きく反応するようになりました。

 

アレルギーが増えてきた原因にはこんなことも考えられるのでは?

 

人間は、本来自然界宇宙一体です。

私たちはこの自然界の一部であり、宇宙の一部です。

 

それが、私たちはいつのまにか自然を自分たちから遮断し、

本来は自己の一部であるはずの木々や自然を非自己としてしまったのです。

 

スギ花粉が飛ぶからスギを全部切ってしまえば良いとか、

ブタクサを全部刈ってしまえば良いとか、そんなことで解決されることではなく、

 

仮にそれをやったところで新たなアレルゲンが現れるでしょうし。。

 

私たちが、自然の一部であることを忘れ、自己と非自己を作ってしまえば

必ずやそのしっぺ返しが来るでしょう!

 

最近では青っ洟を垂らしている子ども見ませんねぇ。。

青っ洟は垂らしてください(笑)

青っ洟を出すって、そういう方法で悪い菌などを出している

人間に備わった自然な働きです。まさに自己治癒力の表れです。

 

ウエットティッシュ(薬剤付)はなるべく使わないで!

もちろん鼻水くらいで病院へ行かないで!

鼻水が出ているからと家に閉じ込めないで!

寒い時でも半袖が好きならそのまま外で遊ばせて!

 

ひと昔前の野生児が良いのです、野生児よ、どこに行った〜

 

自己を大事にし過ぎて、非自己を排除する考えって

つまるところ人間関係にも言えるよな〜と、考えるこの頃です。

 

 

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東京スクールオブホメオパシー代表

(株)スタンダードホメオパシー代表取締役 黒澤今日子

東京都新宿区北町19番地メゾンアイ106

℡ 03-5227-8305

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